無人 キャッシング

お金の借り方を一新させた無人機

日本初の無人契約機「むじんくん」の評判が日増しに高まり、週刊誌にもその人気が取り上げられるほどの注目を集めました。

 

たしかに「むじんくん」を始めとする消費者金融各社の無人契約機の普及ぺースは驚くほど速いものです。アコムは当初96年3月末の設置台数を205台としていましたが、プロミス、アイフル、武富士の参入をみて急いで350台に上方修正した経緯があります。また、プロミスや武富士も予想以上の好調さに当初の計画を次々と修正して、導入台数を上乗せするなど設置競争はますます熾烈になりました。

 

無人契約機ヒットの理由は、なんといってもお金を借りにくる時の差恥心を払拭したことにあります。

 

「融資を断られたら恥ずかしいとか、カウンターで隣に座っている人に話を聞かれるのは嫌だ」という人は多く、それまでの有人店舗でのキャッシングに敷居の高さを感じていた消費者にも受け入れらたのも大きなポイントです。そうした差恥心を取り除いてくれたから、これまで敬遠していたお客もやってくるようになった」というのは間違いありません。

 

さらに、審査の手続きもパソコンゲームのようにタッチパネルを触るだけでよく、ゲーム感覚で楽しみながらできることもあげられます。それ以上にそれぞれの機械についているペットネーム(愛称)が人々に親しまれる大きな要因となっていることも考えられます。

 

例えば、アコムの「むじんくん」という名は、機械の本質を短い言葉で的確にとらえているだけでなく、無人契約機の一般名調とまでなっています。その意味で、「むじんくん」は、機械の持つ新奇性とネーミングの妙という販売戦略がうまくかみあったユニークな商品であるとも言えるでしょう。

 

それまではお店に直接行くしかお金を借りる事はできなかませんでしたが、この無人機の普及によって消費者金融の業績まで変えました。無人機は実に店舗と比べて2〜3倍の業績があるとのデータがあるほどです。

 

新規顧客数についてはとくに目覚ましく、36万9000人だった新規顧客がむじんくん設置の翌年3月期54万3000人に増え、しかもそのうち44%にあたる24万人が無人君での新規顧客でした。

 

こうした好業績を見せつけられたら、各社とも参入しないわけにはいかない。早く導入しないと、ぼやぼやしていたら、すべての客をアコムに取られてしまう恐れがあります。

 

当時のハイテクのかたまりの無人契約機は、いかにも都市型ツールと思えるものですが、意外にも地方からの引き合いも少なくありませんでした。

 

アコムではこうした要請に応え、すぐに全都道府県に「むじんくん」を進出させました。金融機関の数の少ない鳥取、島根両県にまで真っ先に設置して他社を驚かせたという話もあるほどです。

 

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